野良猫みたいに生きている(PRO

交通違反の罰金が払えず労役90日→労役終了後3ヶ月間ホームレス生活→その後色々の備忘録

「労役」初日で早くも(心が)折れる(3)

舎房着に着替えたあとに視力検査をする。

俺は裸眼で0.05

その際 気になる事を若い刑務官が言いだす。

「コイツらの眼鏡 どーします?どっちもNGなんスけど」

俺の眼鏡はサーモント型でレンズには少し茶色が入ってる。(いちばん地味なヤツをつけて来た)

一緒に入った青年のは黒いウェリントンでテンプルにデザインが施されている。

 

「眼鏡無かったら作業出来ないだろ!イイから付けさせろ!」年配の偉そうな刑務官が答える。

 

(この時は何も感じなかったが 後々この老刑務官に密かに感謝する事になる。)

 

検査→検尿後、女性刑務官によって マグショット(正面と左向き)を撮られ 青年と別の部屋を移される。

部屋には「取調室1」と表札があった。

 

 

天井にはLEDの蛍光管。

部屋の隅はホコリが溜まっている。

殺風景な部屋だ。

灰色のスチール机の上に昼食が用意されていた。

 

ビニール袋入りの小さいコッペパンが2つとマカロニサラダが黄色いPE(ポリエチレン)製の

「角ランチ皿」にのせてある。

そしてやはり黄色いPE製の黄色の丼にお汁粉(!)

もう一つの丼に番茶?ほうじ茶?がたっぷり…

 

柔道部系(重量級)の刑務官は「すぐ食えよっ」と一言言い残して部屋を出て行ったが 数分後、

「忘れった。(忘れていたよ)今日は餅つくんだった」

と持参したビニール袋から小さな餅をポトッと皿の上に落とした。

 

お汁粉はすっかり冷めていて、小豆は水を吸って固まっていた。

それより何より ショックで食欲が湧かない。

マカロニサラダとお汁粉を少しだけ食べて あとは全部残した。

 

昼食後 別の建物に移された。

茶色の丈夫な紙袋に肌着と舎房着を入れ

刑務官の号令で行進する。

 

10分程歩かされ 古い建物に入れられる。

玄関、階段への出入り口は全て施錠されている。

建物の中の雰囲気はモロ昭和で平成らしさはドコにもない。

 

3階に連れて行かれる。

部屋の中には緑の帽子に緑ズボン、白い肌着を着た若い囚人が 何か書き物をしている。

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両手首まで入墨(ドンブリ)が入っている。

こんな近距離で入墨(和彫り)を見たのは初めてだ。

牢屋から出て仕事しているのだから きっと模範囚なのだろう。

部屋で刑務官から生活の諸注意を受ける…。

文字通り24時間生活を共にするので 他の人の迷惑にならないように」との言葉で締めくくられる。

 

 

いよいよ鉄格子の部屋(舎房/共同房)に連れて行かれる。

入室するときは「99番入ります!」

出るときは「99番出ます!」だぞ!と教えられる。

 

既に2人先輩がいて、それぞれちゃぶ台で内職的な仕事をしている。

 

「サルタ(仮名)この人達に仕事を教えてやって」

サルタと呼ばれた小柄な20代の青年がはいと返事をして 俺たちに会釈する。

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えー!

仕事ってちゃぶ台で内職すんのかよ…

工場で働くんじゃないのかよ…

 

だんだん…ジワジワと現実的な不安がよぎってきた。これから どーなるんだろ。