交通違反の罰金(45万)が一括で払えず
2017年5月31日に労役場に収監された。
(M刑務所 共同房)
期間は90日(¥5.000×90日で¥450.000)
※労役日記↓です。
全ての窓には鉄格子、
ドアノブの無い鉄扉(一度入ると内側からは決して出られません)
畳の上で薄いスポンジ座布団に正座(たまに安座)して
四角い小机に向かって地味な内職を始めて2週間が経過しました。
↓この映画の雰囲気に近いです。
というか舎房(牢屋)の雰囲気は、ほぼ一緒。
同室者達の手前つとめて明るく振舞ってはおりますが
正直 辛い生活です。
(部屋の雰囲気を暗くしない様にそれぞれが気を使っている)
俺は法律違反(道交法)をした挙句、罰金も一括で用意出来ないないクズだから
刑務所にブチ込まれて強制(矯正?)労働で罰金分を返済するのは当然なのですが…
でも、しかし、とにかく、
辛いモノは辛いです。
●タバコが吸えない、酒が飲めない、テレビ、スマホが見れない
…は刑務所なので当然だとして、
●基本24時間 舎房(共同房=牢屋)
から出られない軟禁状態。
※労役作業、食事、トイレも同じ部屋。
●トイレの本当に異常なアンモニア臭。
(トイレには換気扇が無い=匂いがこもる)
トイレの後、横にガラス窓があり
しゃがめば見えないものの最初のうちは
「誰かに見られてる感」があって用を足しにくかったです。
●和式トイレ
(俺は腰痛、膝痛なので特に辛かった)
※独居は洋式トイレ
●畳に抜け落ちる体毛の異常な多さ。
※コレがトラウマで出所後、体毛を処理する習慣がつきました。
●部屋の清掃はホウキ、チリトリ、雑巾のみ。
●房に時計が無いので時間の経過が分からない。
※作業終了までの目安が分からない、
作業時間がとにかく長く「永遠」に感じる。
●21時の消灯から翌朝6時50分起床まで
夜がとにかく長い。
(↑この姿勢でも厳しく注意される)
寝すぎて背中が痛いのでトイレに行くフリをして何度も起きました。
(目が覚めたとしても布団から起き上がってはいけない。)
腕や枕などで顔を隠すように寝てもいけない。
(約10分毎に刑務官が巡回して何かあると廊下側の窓から注意されます。)
●夕方17時から21時まで放送されるラジオのツマラない事。
(地元FM局の番組は正直ツマラナかったです)
●入浴時間が短い(10分or15分)、
●普通のタオルに石鹸を擦り付けて身体を洗うので 全部洗い(擦り)きれずに
部分的にアカが溜まる(足の指の間とか)
●週3回の入浴、月曜・金曜は髭剃り有りの15分。
水曜は髭剃り無しの10分。
↓ ↑
翌週の入浴は週2回 火曜日、木曜日が髭剃り有りの15分。
この繰り返し。
●眉毛を抜くのは「容姿を変える」行為とみなされるので厳禁。
●鼻毛が伸びても抜くのも「自傷行為」とみなされる為厳禁。
●共同房=牢屋にガラスの鏡は無ので自分の顔が見られない。
鏡を割って自殺に使われるのを防ぐ為
(部屋内のトラブルになった時凶器にされない様に)
鏡面仕上げのステンレス板が
鏡の代わりに流し台横の壁に貼ってあるのですが
古くて表面が歪んでいて役に立ちませんでした。
◉歯ブラシの質が非常に悪い!
2日使うとブラシの毛が横に広がってきます。
◉トイレ用と鼻をかむ用の「ちり紙」は使用量が決められている。
基本 ちり紙は月に1度しか貰えません。
鼻炎になって鼻を何度もかむと 直ぐになくなってしまう。
(慣れると「先生」ちり紙を多くもらえるコツが掴めてくる)
※最初はなかなか言い出せませんでしたが
朝の「願い事」の時間に担当先生に申し出れば貰えます。
◉布団は月イチ程度 外で干すけれど、
(模範囚が干してくれる)
たまにダニ的な虫がいて 太ももの内側や二の腕が刺される。
●歯医者は期待できない。
●医者も期待できない。
(持病があるときは収監時の「領地調べ」の時に申告。)
●体調が悪くなっても 医務受付は火曜で問診は水曜日
鉄格子越しに問診。
又は廊下で刑務官立ち会いのもと検診。
※緊急時は報知器をカッタンして巡回の刑務官に申し出る。
状況に応じて痛み止めがもらえる。
(逆に言えば痛み止めしかもらえない)
※40歳以上は血液検査がありますが(任意)
採血も共同房(牢屋)の入り口で行う。
・・・など 辛い事が数多くありました。
※追記…
共同房の生活は
部屋のメンバーによって
ストレス度合いが全然違います。
労役は道交法だけでなく、
窃盗(万引常習).傷害(喧嘩)などで罰金が一括で支払えない人間が収監されるので
良くも悪くも
「クセの強いヤツら」が集まってきます。
今回 パクられたキッカケが万引であったとしても
過去に何かしら「ヤラカした」記録が残っている人は
重い(多額の)罰金になり
結果 罰金を払えず労役する事になるので
必然的にクセの強い人間が集まって来ます。
(特に中年から老人)
●刑務所/拘置所によっては独居らしいです。
「独り部屋で気楽」と想像しますが
長期の労役では結構なレベルで孤独感らしいです。
部屋に扇風機も無いらしいです。
(伝聞調ですけど)
●自分が接した人達の労役期間は
最短40日(20万円の罰金)
最長140日(70万円の罰金)
でした。
●余談ですが、労役(短期)で刑務所に収監される時期は
4月から7月頃、または
9月後半から11月頃がワリと気候的に過ごしやすくて
良いのでは無いかと…(私見だけど)思います。
収監される刑務所/拘置所の場所によりますけど。
刑務所なので
夏は冷房無し…
(共同房は扇風機あり)
(独居は無し。)
冬は地方によっては極寒だし・・・
(当然暖房もなし)
※2019.03.09 追記
(過去に労役してた方が熱射病で亡くなった報道もあります)
受刑者が熱中症で死亡、大阪刑務所の病棟: 元・女子刑務官 Blog
(元・女子刑務官Blogより)
www.bengo4.com(弁護士ドットコムニュースより)
●労役に行くタイミング
自分で労役に行くことを決意して検察局会計課に連絡、
後日郵送された呼出状をもって指定日に行く人もいれば
(自分がそうでした)
罰金納付の催促状を6回無視して(4回の人もいた)
ある朝6時に検察・警察官がパトカーで自宅・職場に
「お迎え」が来てそのまま収監
された人もいます。
刑務所/拘置所の「労役場の空き状況」もありますし、
中々じぶんのタイミングで刑務所に収監される訳にはいかないですが。
お盆はともかく、年末年始をムショで過ごすのは避けたいところです…。
※ 追記1
労役期間中の家賃が払える人は問題ありませんが、
家賃が払えなくて自宅強制執行になって
出所後どこにも行き場が無い時、
↓
※追記2
Googleアナリティクスで見たところ
このブログの「ランディングページ」
がこの回だったので ちよっと追記してみました。
「労役」で検索してこのページをご覧になっている皆様が
なにごともなく労役期間を過ごすことができますように、
そして無事に社会復帰する事ができますように…願っています。
www.noranuko.tokyo ネコタ