ココはM県S市W区 M刑務所。
◯1棟(別名センター棟) 建物内部はドーナツ状になっている。
1階は刑務官達の休憩室、宿直室などがあり、
2階は浴室(個室風呂、10人位が利用できる大浴場)
配膳室、(たぶん)縫製工場、独居、共同房があり、
3階は1室、2室が労役、3室からは懲役囚の共同房がある。
18室から25室まではたしか独居(労役/懲役)だったと記憶している。
俺ことネコタは無車検/無自賠責の罰金45万が一括で支払えず
5月31日から90日の労役で ここ2室で内職を日々している。
同室は72歳窃盗(万引き→マエあり)で罰金20万(40日)のカメイ、
31歳酒気帯び(2回目)で罰金50万(100日)のイワシダ。
彼等は俺と同日に2室に入っており
(カメイは先日まで独居 )
しかも同じ区 同じ地域に住んでいる事もあって
我々3人は初日から仲良く生活していた。
俺らの町って犯罪率高くないっすか(笑顔)
6月14日 (※追記訂正、7月6日でした)
休憩の時間から遡って推測→9時頃だろうか?
初めて見る初老の刑務官が
5x番イワシダ面会
・・・」と突然やって来た。
慌てて半ズボンに肌着Tシャツのまま外に出ようとするイワシダに
老刑務官が「上着着なさいッ」とやんわり厳しく注意する。
5x番出ます
ヨシ(ボディチェック)
休め!気をつけ!左向け左ッ!前に勧めッ!
と何時もの手順で共同房を出て行く。
少し離れた担当台(3階出口付近にある木製のカウンター )でまた、
気をつけ→休め→番号ッ!
1ッ
xx(聞き取れない)1名
1名ぇーい!
と担当センセイと初老センセイとの間で確認が行われ、
鉄の扉の開閉音からイワシダが3階から下に降りて行くのが分かった。
残された俺とカメイは労役の内職作業を黙々と続けた。
※続く