野良猫みたいに生きている(PRO

交通違反の罰金が払えず労役90日→労役終了後3ヶ月間ホームレス生活→その後色々の備忘録

労役と刑務所内での散髪

「床屋行きたいっすね」

午前の休憩中 同室のサギミヤが唐突に呟いた。

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「金なくてしばらく床屋に行ってなかったんですよ」

 

「まぁ 金が無くても1パチ(1円パチンコ)は毎日 やってたんですけどねw」

 

「俺 坊主頭にしても髪伸びるの早いんスよ」

 

「ココで申請すれば丸刈りだったらしてくれますよね」

 

という事で例によって朝の「願い事」の時間 に願い出る。

 

 

担当「2室願い事っ!1番席からっ!」

俺「ありません!」

担当「2番席っ!」

シラトリ「ありません!」

担当「3番席っ!」

サギミヤ「ハイ!97番サギミヤです。頭髪が伸びたので散髪をお願いします!」

担当「(じろり)ボウズ頭になるけどいいの?」

サギミヤ「ハイ!」

担当「あとで願箋 (がんせん)持ってくるから記入して明日出して!」

サギミヤ「ありがとございます!(大声)」

 

 

午後 担当先生が持ってきたのは

「理髪願箋」とあった。

「理由の欄には 頭髪が伸びた為って書いて」

と親切に記入の指導もあった。

 

で、翌日の「願い事」の時間に「理髪願箋」を出して ようやく散髪の手続きが完了。

 

散髪するのも刑務所だとイチイチ面倒臭い。

 

7月の半ばに願箋を出しても すぐに散髪される訳じゃない。

 

月末(7月31日)の昼前、突然 巡回の刑務官に呼び出されて 30分後にサギミヤは坊主頭で帰ってきた。

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「今日が懲役達の散髪日でいちばん最後が俺でした。」

 

「散髪の担当は1番兄貴でした。超丁寧で鼻毛もカットしてくれましたよw」

※(2代目)1番兄貴→食事の配当、施設の清掃

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などを行なっている模範囚(たぶん50〜60代)。刺青は無し。

 

「バリカンで刈られてる間もギッチリ監視されてましたよ。さすがに普通の床屋みたいに世間話はムリでした」

 

一瞬でも退屈な労役のルーチンワークから抜け出せたので サギミヤは上機嫌だった。

 

90日間の労役期間で理髪願箋を出したのは唯一サギミヤだけだった。