平成29年7月末 M刑務所で労役している。
窓に鉄格子、12畳(流し台、和室トイレ込)の共同房で4人。
基本24時間 部屋から出られない。
労役の作業も この部屋で行う。
週3or2回の入浴(15分)と
運動時間
(週2or3回、1回30分、雨天時は共同房内で体操)
以外は部屋から出られない。
軟禁状態。
ストレスで気が狂いそうだ。
食事と雑談、
午後6時からの地元局のFMラジオ番組
(正直面白くない)
大相撲のある時は5時からラジオが流れる。
火曜はNHK-第1の「きらめき歌謡コンサート」
木曜日はプロ野球
毎日15分だけ読むことが出来る読売新聞。
コレだけが楽しみな生活。
収監されている通称「センター棟」はドーナツ状の造りで
3階の1室、2室は労役囚。
3室から18室(多分)までが懲役の考査生。
19室から27室までが独居(多分)。空室もある。
出入り口は1箇所のみ。常時施錠されているスチールドアの横には
「担当台」と言う名称の木製カウンターがあり基本3階を統括している刑務官
通称「担当先生」が立ったまま常駐している。
隣の部屋からもう懲役だ。
懲役は頭髪も坊主 、称呼 番号も3桁になる(M刑務所で労役は2桁)
逮捕→留置所→拘置所↔裁判所→拘置所→刑務所の流れで拘置所から官物のキャリーバック持参でやってくる懲役達は
3階の共同房(若しくは独居)で一定期間勾留された後
それぞれの罪状に応じてM刑務所内の工場棟、
又は他都道府県の刑務所に移送されるらしい。
(※分類期間)
彼らが「考査生」とよばれる。
労役もだけど懲役達もM刑務所収監当日の夜は
「男子校の修学旅行の夜」的なテンションで少し騒がしい。
でも少しすると大人しくなる。
懲役は収監された日からの生活態度で「等級」が決まるからだろう。
しかし、
7月中旬から8月半ばまで5室にいた懲役メンバーは明らかに異質だった。
4人部屋に若くて デカくて気合の入った ドンブリ(総入墨)ヤクザが2人いて
(↓絵では3人書いちゃったけど)
(矯正プログラムで2室の前を通る時に覗き見した)
もう朝晩の点呼から気合が違う。
朝の点呼は1席から4席まで自分の番号を言うのだが
「いち!」の「ち」に被せて次席が「に!」
さらに被せて次席が「さん!」「ん」に被せて「し!」
・・・と廊下に響くほどデカい声で叫ぶ。
夕方の点呼は称呼番号だがコレも
「356番っ!」
「398番っ!」
「284番っ!」
「421番っ!」
・・と称呼番号の「番(ばん)」の
「ば」に強くアクセントをつけ、
更に「ん」に被せて次席が自分の称呼番号を同様に叫ぶ 独特な言い方をしていた。
共同房に出入りする時も同様に
「356番出まっす!」
「356番入りまっす!」
・・・と「ま」に強くアクセントを付け大声で叫んでいた。
そこでサギミヤが
「俺達も懲役のアニキ達に負けてられないっスねw」
「(俺達も)やりますかw」
と言い出し
次の日から俺達3人も真似する事にした。
(ハブヤは加わらなかった)
刑務所暮らしはまだまだ続く・・・