労役にも高齢者が何人かいたし、
現在は25室には体格のいい老人が入っている。
普段は顔を合わせる機会がないが、
入浴と外運動の時間は一緒になる。
無口で 何となく普通ではない。
犬山 によると1室は
「担当台」に近く刑務官達の会話が廊下から響いて聞こえるらしい。
「今25室にいる奴は統合失調症に認知症も入ってて2回布団を汚してますよ」
「ギョロ先生(ギョロ目の若くて厳しい刑務官)
が1番兄貴に布団を交換させていました。」
との事。
確かに彼は入浴も共同浴場ではなく個室風呂だ。
若い刑務官が監視している。
以前1室にいたタニシ老人も最初は共同風呂だったが
風呂椅子に腰掛ける時、目測を誤ってコケた事があって その時は監視の狸(たぬき)先生がすっ飛んで来て タニシに
「おいトーチャン大丈夫か?」
「次から個室風呂に入れな」と声をかけて気を配っていた。
犬山によるとタニシ老人も 精神の病を持っていてロレツが常におかしかった。との事。
若い我々でさえキツイ刑務所暮らしだ。
60代、70代の高齢受刑者はさぞかしキツイだろうな…と思った。
(自分も含めて)身から出た錆で自業自得なんだけど。
もう少し続く
↓M刑務所の官本で見た本。アマゾンでは中古本しか見つからなかった。
小泉先生の違う本も読んでみたい。