野良猫みたいに生きている(PRO

交通違反の罰金が払えず労役90日→労役終了後3ヶ月間ホームレス生活→その後色々の備忘録

労役と出所日②

出所した足で刑務所から徒歩20分程の場所にある駅に行き

地下鉄でS駅前に向かう。

 

所持金は¥3.700弱

(刑務所での作業報奨金¥2.600弱含)

 

携帯は休止にしたので家に置いたきりだ。

 

家に直接帰らずS駅前に行ったのは理由があって。

 

 

7月に出所したカメイ老人が

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出所3日前

「ネコタさん 出所日29日 晴れたら駅前の(某)ビル横のベンチに来なよ。昼飯おごるよ」

と言っていたのを思い出したのだ。

 

いても良いし いなくても良い。

お互い自由の身だ。

どこで何をしても良いのだ。

30分ほど待って居なかったら自宅に帰ればいい。

 

昼まで1時間以上あるので駅前ヤマダ電機ビル7階にあるネカフェで3ヶ月ぶりにYouTube等を見る。

 

世の中は俺が想像したほどの変化は無かった。

 

昼12時になったのでネカフェを出て駅前にあるビルとビルの間にあるベンチに向かう。 

 

日陰のベンチに座っている老人達をじっくり観察する。

 

流石にいないか・・・いた!

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老人が数人固まってベンチに座っていたが

その中で1番オシャレな老人がカメイだった。

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オシャレすぎて逆に不自然だった。

 

白いニットのビーニーを被り、黄色いレンズの眼鏡。

形容し難い色合いのベスト。

中に着たYシャツはデニム地。

ズボンはデニムジーンズ 足元はサンダル。

短いフリンジが付いた茶色のショルダーバッグをたすき掛けにしていて

ちょっとヒッピーが入っている。

72歳が身につけるにはちょっと勇気がいるファッションだが

意外と怪しくて似合っている。

 

「中」で生保受給者と聞いていたので質素な格好を予想していたが

ちょっと想像の斜め上の格好だった。

衣類から生活感が見えない。

わざと発見されやすい格好で来たのか?と思ったほどだ。

 

俺には気づいていないようだったので 近づいて声をかける。

 

カメイさん お久しぶりっす。

 

急にズカズカ近づいて声をかけたのでカメイはちょっと驚いた顔をしたが

すぐに笑って

「お勤めご苦労様でした。」と冗談を言った。

ホント冗談ではないんだけどw

 

ベンチに並んで腰掛けて 近況を話す。

お互いの家が非常に近いイワシ

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とはたまに電話で話すとの事。

イワシダは現在バイパス沿いの飲食店で働いているらしい。

 

「ハラ減ってるでしょ。何か食べるか?」

と言ってきたので頂きます。と素直に答えた。

 

ベンチからほど近い

ファッションビル裏にある立ち食い蕎麦屋

ジョッキビールと肉そばをご馳走になる。

酒を飲むのも90日ぶりだ。

冷えたビールが喉と脳を刺激して とても美味かった。

 

カメイと更に15分程世間話をし 電話番号を聞いて解散した。

 

S駅から自宅まで30分ほど歩き帰宅する。

 

母と弟が無事を確認して安心した。

 

母は統失で俺が収監される直前まで奇行が多くとても心配だったが

会話をする限り正常な母に戻っていて安心した。

 

発達障害自閉症でパニック持ちの弟もおとなしかった。

 

すぐにシャワーを浴びる。

90日ぶりにボディソープにナイロンタオルで体を洗い、

90日ぶりにシャンプーで髪を洗った。

 

15時前だったが疲れていたのと安心したので

自由の幸せを噛み締めて熟睡した。

 

むしろこれから生活の問題が山積みだけど

とりあえず家族さえ無事なら何とかなる気がした。