2017年8月29日に出所して家族の無事を確認し
90日ぶりの自由を味わったけれど 実は頭が痛かった。
実は非常にまずい事になっていた。
細かい事情は書かないけれど
出所日から1週間後の2017年9月5日に
自宅が強制執行される事になっていた。
既にラミネートされた裁判所からの公示書が玄関ドアに貼り付けられている。
交通違反の罰金が払えず労役に行った程なので金は無い。
手持ちの現金は数万円。
何とかしなければ・・・。
母と弟の事だけでも何とかしたい。
とりあえず市役所の人に相談する。
直接裁判所の執行官に執行日の延期を相談するか
法テラスに相談するように とアドバイスをもらう。
ダメ元で執行官に電話する。
前日まで労役場にいて 何処にも頼れる場所が無いので執行日を延期して貰えないか…と相談するも「ダメです」との事。
電話予約無しで法テラスに行く。
(本来は事前予約が必要なのは知っていたが時間がなかったので)
職員に事情を話すと高齢者法律相談のチラシを持ってきてくれた。
電話して事情を話すと折返し担当弁護士から連絡がくるので待つようにと言われる。
1時間半後の正午に声の感じから(初老の女性)弁護士から着信。
事情を話す。
「公示書が貼られてしまったらもうダメなんです!。なんでもっと早く・・・」
早口で怒ったような口調で言われる。
電話の口調から金にもならないムダで面倒な事はしたくないニュアンスを感じ取ったので お礼だけ言って電話を切った。
再び執行官に「何とかなりませんか」と電話する。
「客観的な事実に基づいて相談すれば行政が必ず動いてくれるから・・」と
なんだか良くわからない事を言われて煙に巻かれてしまう。
どうしようか・・・・
執行当日、わざと揉めてやろうか・・・と思ったけど
もう刑務所はゴメンだし。
母と弟の当面の居場所だけ何とか探さねば。
それだけ考えていた。
続く