野良猫みたいに生きている(プロ

交通違反の罰金が払えず刑務所で労役90日→労役終了後3ヶ月間自立支援ホームで生活→その後色々の備忘録

路上系

2017年10月 緊急更生保護を受けて施設で暮らしている。

 

自分自身が(強制執行で)ホームレスとなって

NPO法人「O」の施設で生活しているうちに

今まで目を逸らしていたホームレスの様子が

一部ではあるけれど分かってきた。

自分もそうだったが いわゆる住む家のない「ホームレス」は

 

●更生緊急保護の人、

●一時的な人、

●シェルター系、

●ガチ路上系の人、の4種類に分かれている。

 

●更生緊急保護系は

労役、懲役、の期間が終わり矯正施設(ムショ)から出てきたばかりで

身寄りもなく働く場所が無い人達。

 

●一時的な人は

失業等をキッカケに経済的な歯車が狂い家賃が払えず自宅を追われた人達。

比較的若い人が多く数週間から2,3ヶ月程で実家に帰ったり

住み込みの仕事を見つけて施設から出て行く。

 

 

 

●シェルター系は仕事も住居も見つからず

支援団体の運営するシェルターに住み続けている人達。

 

週2の地域清掃活動に参加する以外は

 

毎朝8時頃にシェルターを出発して

9時頃NPO法人の事務所に顔を出して当日の予定を伝えた後は

図書館や公園で時間を潰し、

 

支援事務所のサロンで昼食の提供を受け 

同じ境遇の同じメンバーと雑談をしたりする。

事前に職員連絡すると

弁護士と法律相談をする場を設けてもらえる。

 

再びシェルターに45分以上歩いて帰り、

門限あり、

外泊禁止、

飲酒禁止、

ギャンブル禁止、

の施設で4人から5人で共同生活。

朝、夜食は提供される。

入浴も出来る。

 

シェルターに居られる期間は3カ月から半年程なので

それ以降は支援団体の職員と「相談」して

 自立する方向で次の暮らしを考える。

(住み込みの会社を紹介してもらう。

とか

生保用のアパートを契約して生保の申請をするなど)

 

※全てを失っても 少なくても野垂れ死する事は無く、

支援してくれる行政、団体、支援者達は必ずいる。

自分次第で必ず次の方向を探す事ができる。

 

絶望する事は無い。

 

●「ガチ路上系」はいわゆるホームレスの中でも

施設(自立支援ホームやシェルター)の利用、

生保を受給してアパートを借りたりする(手順が逆だけど)提案を頑なに拒み、

あくまで路上に拘っている人達だ。(と思う)

生活困窮者の支援団体から寄付による衣類等のの提供は(たまに)受けている模様。

 

昼間は街の中心部にある

図書館、

公園、

公衆トイレの個室、

百貨店(のトイレやベンチ)

アーケード内のベンチ、

地下通路のベンチ、

非常口付近で過ごし

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(↑JRの「路上系対策」によって封鎖された地下道の凹み)

 

夜は現在使われていない噴水の中、

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アーケード街の植込み、

駅前の花壇、ビルの凹みでなどで寝ている。

 

S市では街中の陸橋、階段下に路上系が居を構えないようにフェンスを回しているが 堂々とその前に寝ぐらを構えている人もいる。

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(↑ダンボール置き場では無い)

 

 

因みにS市の生活困窮者支援団体はもう一つ「Y」があって定期的に市内(郊外含む)で巡回や公園で炊出し等の支援を行なっている。

 

 続く

www.noranuko.tokyo