その町は国道沿いにある。
wikiによると西暦2000年当時の全人口は13.000人程
現在はもっと減っているだろう。
前職で地方の現場に行く途中にトラックで
数回通過した事はあったけれど
特に記憶も印象もなく、
ただの通過点に過ぎない町だった。
片側1車線の国道に町の中心部はある。
警察署、役場、郵便局、地方銀行の支店と
コンビニが1件、スーパーが1件ある。
ドラッグストアは2件、
小規模ながらホームセンターがある。
町で1番人が集まるのがこのスーパーとコンビニとホームセンターだ。
入った事は無いけれど個人店舗のラーメン屋もある。
古く小さいパチンコ屋がある。
コインランドリーもある。
コイン精米所もある。
中古車販売店も1件ある。
20時で閉店するが、ガソリンスタンドもある。
およそ生活に必要な店舗、施設はひと通り揃っている。
特徴がないと書いたけれど、
町の一部はドコモ以外の携帯電波は通じない。
AMでもFMでもラジオにやたら雑音が入る。
コレがこの町1番の特徴だろう。
たまに見かける子供達は小学生も中学生も皆 白くて重そうな
「ジェットヘル」を被って自転車通学をしている。
(家屋は点在していて学校から離れている)
この地は少子化が進んだ斜陽の町なのだ。
「工場」は国道から少し離れた丘の上にポツンと存在している。
近くに1級河川が流れていて
標高170mから350m程の山が三方にある。
食堂から見る景色はとても素晴らしい。
今までこんな素敵な風景は見た事ない。
景観は素晴らしいが 工場内入り
程なくして
風通しの悪い、
ギスギスした人間関係の職場である事がすぐわかった。
工場を改善しようと必死で頑張ってる人達が
認められない、報われない工場だった。
そんな工場で働いた備忘録を少しずつ書いていこうと思う。
(通勤風景)
続く