野良猫みたいに生きている(プロ

交通違反の罰金が払えず刑務所で労役90日→労役終了後3ヶ月間自立支援ホームで生活→その後色々の備忘録

少し蒸し暑い夜だった

ある金曜の夜、歓楽街の某ビル内のとある店でハイボールを飲んでいた。

まだ5月なのに少し蒸し暑い夜で喉が乾いていたのだ。

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写真と本文は関係ありません



 

カウンター越しには若いバーテンと女性スタッフが3.4人。

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バーというよりはスナックに近い。

 

 

1時間ほど飲んで 帰ろうとした時、

騒がしい声と一緒に団体客が店に入ってきた。

 

店員の「いらっしゃいませ」に加えて「サルタ(仮名)さんご無沙汰」の声でハッとする。

 

www.noranuko.tokyo

この店は以前イワシダ君(仮名)に教えてもらった店だ。

 

…という事はサルタ(仮名)がこの店に来ても不思議は無い。

 

団体客は奥にあるボックス席に案内されたのでカウンター席の俺と視線を合わせる事がなかった。

 

1時間で帰ろうと思ったのだが 面白そうなのでもう少しこのまま 居ることにした。

 

「アキ!アキ!」と1人がオラついた大声を出す。

「アキ」とはサルタの下の名前だったはずだ。

 

チラッと振り向いて確認する。

5人の団体客で確かにサルタがいた。

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他の4人は私服なのにサルタだけ作業服姿だ。

2年ぶりに見たが、俺の記憶より肩が大きく首が太くなっている。

 

 

イワシダ君の話で彼は今、現場関係の仕事をしているらしいが

(なんの「現場」なのかは不明)

あれから2年間、相当な力仕事をこなしてきたのだろう。

 

昔の面影は少しあるが もう別人だ。

 

しばらく背中越しに会話を聞いていたが5人の中でサルタが一番格下っぽかった。

 

積極的に大声を出して話題を振る訳でもなく、

自分からノリ突っ込みで笑いをとる訳でもなく

静かに参加している。

 

友人同士の集まり。と言うより職場の先輩後輩同士の飲み会なのだろう。

長袖Tシャツ、長袖コンプレッションインナーの男達、

その中に作業着の袖を腕まくりしたサルタが笑顔でいる。

 

元気そうで何より。

 

俺は会計を済ませると静かに店をでた。

5月なのに蒸し暑い夜だった。

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