金曜の夜です。
ネコタは初老の癖に寂しがり屋です。
誰かと話がしたかったので外出します。
夜、外出るのは久しぶりです。
金曜の夜とは思えないほど飲み屋街は
歩いている人が少ないです。
若い人達は一定数いますけど…。
細い体、黒マスク、黒いダブダブの服。
ヘアカラー、沢山のアクセサリー、
…今どきファッションの少年達、
ガタイの良い身体、
濡れパン(チパーマ)、
腕に、刺青、
ピチったズボン…
アウトロー系の青年達、
それぞれの場所に集まっています。
夜の飲み屋街に集まる若者達は
ギラギラしたエネルギーに満ちていて、
まるで野生動物みたいです。
毎回興味深く観察しています。
パチンコ屋の裏口を抜けて路地に出ます。
某雑居ビルの中に
ネコタ行きつけのスナックはあります。
事前に電話して席を確保してもらっています。
カウンターの右端が定位置です。
キープボトルが既に準備してありました。
前回飲みに行ったときは
ママのワンオペでしたが今夜は
「姐さん」の1人が復帰していました。
20時頃の店内はネコタの他に常連氏が1名。
桜桃をおつまみにハイボールを飲みながら近況を話し合います。
ネコタの仕事の話だったり、
ママの孫達の話だったり、
姐さん失業中の幸薄い話だったり、
常連氏のバイクの話だったり。
1時間半ほど話していると
別のお客様がご来店。
更に数分して店内の電話が☎️なって
団体6名様のご予約が入りました。
ここは繁盛店なのです。
棚に置いてあるキープボトルの数が物語っています。
店内が混んでくる前にお会計します。
常連氏もほぼ同時にお会計。
混雑(しそうな)時は先客から席を譲るのが
スナックにおける暗黙のルールです。
コロナ禍で飲食の経営が厳しいと言われている中 この店が何とかやっているのは
質の良い常連客達が
自分達の「居場所」を守る為に
頻度の差はあれ
店に通って支ているからだと思います。
またくっからね。
ほろ酔いで家路につきました。