ハブヤの(まさかの)連行に伴い
1室→2室に移動してきたのは
少し太めではあるけれど 好青年の
犬山(27)だった。
無車検運転で35万の罰金(70日の労役)
金を払う意思がなく
度重なる検察からの支払い請求を無視し続けていた所(5回無視した)
ある朝6時、アパートにパトカーが「お迎え」に来てそのまま検察に連行
→その後M刑務所に収監された。
近眼で眼鏡をかけていたが、
テンプルに「レイバン」のチャームが付いていた為に領地調べで没収…との事。
参照↓
そんな犬山から隣1室の面子の話を聞く。
隣部屋とはいえ刑務所なので一切の交流はできない。
入浴時や外運動の時の公談(雑談)もできない。
俺もサギミヤも興味津々だった。
●100kg超の「ブーちゃん」こと牛田(32)も無車検で交通違反がキッカケで検挙、35万の罰金(70日の労役)
塗装工で収監当初は
「会社の社長が罰金を支払ってくれるので
俺は直ぐに出られる!」
と労役作業も生活態度も舐めていたが 関係者誰も罰金の支払いをしてくれる人はおらず 段々弱気になってきた。
眼鏡は薄いグレーのカラーレンズだったので
領地で没収。
参照↓
甘えた性格で 担当先生に何度も
「社長に(罰金を払って釈放してください)手紙を書きたい」
→会社の正確な住所を覚えていない!のでハガキが書けない。
財布の中にある名刺を見てハガキを書きたい→当然無理。
「眼鏡がないと裸眼で0.05なので生活に支障があるので眼鏡を返してください」
と「願い事」の時間に何度も申し出ている。
これも
「1度取り上げられたモノは出所の時までダメだね!」と断られる。
少し狂言化癖がある。
そして 近眼でよく見えない事を理由に
「汚した便器を自分でキレイにしない」
為 これまでいた1室メンバーからは(軽い)イジメを受けていた。
今は2番席なので(後から2人入って来たので)
割と落ち着いている…との事。
舎房着は5L!
●黒いおじさん こと鮫川は56歳
傷害で30万(60日)
隣のSGM市の住人で生保受給者。
元船員で肝臓の病気を持っている。
生活保護と年金のダブル受給の件で役所と揉めてしまい、
職員の嫌がらせ的な態度に腹が立って(本人談)暴力行為をして逮捕、
そして
罰金が払えず労役。
小刻みに頭が揺れるのは精神病も患っている為。
犬山に言わせると「大人しい人」との事。
●デカパン こと馬川(33)はS市から南に40キロの町に住んでいてタバコの万引き。
身長は160センチほど、
今回6回目の万引きで35万(70日)
あまり多くは語らない人で、
収監された日に渡された舎房着がなぜか5Lで
「デカパンおじさん」になってしまった…との事。
(病的に)万引きを繰り返す人の事を
「クレプトマニア」って言うんですよ…と
精神病院に入院経験があるサギミヤが教えてくれた。
犬山に 隣部屋の面子の話を聞いているだけで
あっという間に仮就寝の時間は過ぎていき
20時55分 ラジオ放送が切られ、
センター棟内に就寝時間を知らせる悲しいハワイアン超の音楽が流れ、
ちょっとだけ激動の1日が終わった。
続く