野良猫みたいに生きている(PRO

交通違反の罰金が払えず労役90日→労役終了後3ヶ月間ホームレス生活→その後色々の備忘録

労役とセンター棟3階1室

労役90日の最期の4日間は

5月31日から86日過ごした2室から

左隣の1室に移動して過ごすことになった。

 

先日出所した犬山から聞いてはいたけど

まず 部屋が少し暗い事が気になった。

 

アイボリーのペンキで塗られた天井全体が黒くカビているのだ。

2室と違って1室は風通しが悪い場所あるのが原因らしい。

 

畳は新しい。7月末に懲役(保全係?)の人達が1室の畳を交換したのは知っていた。

 

和式トイレは足場のコンクリがえぐれて(凹んで)いるのが気になった。

只の経年劣化とは思えなかったが 原因は分からない。

 

トイレの匂いは普段から扉を開けて換気しているので全然 我慢できた。

(もちろん食事の時はドアを閉める)

 

午前の作業が終わり 昼食をとっていると

100kg超で天然パーマのブーちゃん こと牛田がずっと「やぶにらみ」で俺を見ている。

俺が気付くと視線をそらす。

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領地の時にメガネを取り上げられて 裸眼だと見えにくいのは理解できるけど、

ちょっと感じ悪い。

なにかあるのかな…聞いてみる。

少し大きな声で聞いてみる。

 

牛田さん 何すか?

「いえ 何でもないですぅ」と少し甘ったれた口調で答える。

 

黒いおじさん こと鮫川

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「う、牛田さんは いっつも誰かの事ガン見するよなw」

と少し どもりながら からかう。

 

デカパンおじさん こと馬川も

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「ホント感じ悪いよ」と独り言を言うようにからかう。

 

牛田は「またぁ そんな事ないですよぉ」

とスネた仕草をみせる。

 

会話を聞く限り 性格が歪んだ人間は居なさそうで少し安心する。

牛田がイジられキャラクターになってるのが幸いしてる。

 

笑いがあると時間が過ぎるのが早い。

 

直ぐに食器洗い→カラ下げ になり午後の作業が始まった。

 

2室と1室は労役の内容が微妙に違う。

折り紙(千代紙?)とスティック糊を使った内職なのだが 作る「製品」が微妙に違う。

 

A3サイズのラミネートされた作業手順書を見ながら 丁寧な作業を心がけた。

 

部屋を移動して生活に変化があったせいか?

今日は時間が過ぎるのは早かった。

 

作業終了後、材料出し係の牛田が口上を言う。

 

「1室3…あ、4名です。公談札の貸与ありがとうございます…」

意識的か無意識か微妙にアレンジしてるが

刑務官は何も言わないので 良いのだろう。

 

材料出し後、室内清掃して夕食。

 

牛田から話し出す。

「ネコタさんは(労役)何日ですか?」

「90日ですかあ 長いっすね」

「え?来週 出所なんですか…いいなぁ」

 

聞くと

1室のメンバーの出所スケジュールは

牛田(無車検 罰金35万→70日)が9月5日。

鮫川(傷害 罰金30万→60日)が9月9日。

馬川(窃盗 罰金35万→70日)が9月26日。

との事だった。

 

各罪状は

牛田は一方通行を逆走して検挙の際に無車検が発覚、罰金の支払いを無視していたら 職場に(ペンキ屋)パトカーが「お迎えに」に来て そのまま収監。

 

鮫川は生保と厚生年金の併用が役所に知られて

(申告していなかったらしい)保護を止められ

年金だけでは生活出来ず…生活苦になり、

市役所に何回も相談に行くも「担当者不在」で話を聞いてもらえず、

4回目の「担当者不在」で市の担当者にキレてしまい胸ぐら掴んで(殴ったのだろう)逮捕→10日間留置→検察→罰金払えず収監。

 

馬川はコンビニのカウンター前の景品付きタバコ持ったまま店を出たところ 店員に取り押されられる。

6回目の万引きだった為 検察→罰金→払えず収監。

…との事。

 

やはり労役に来るようなヤツらは(俺も含めて)クズしかいない。

 

 

ただ 鮫川の持病(肝硬変)があって病院の診断okをもらって労役に来た話し。

と生活苦から

数日水だけで空腹我慢できず

救急車を呼んだところ

「こんな事で呼ぶな!」と隊員に怒られたものの

その救急隊員が「本当はこんな事したらダメなんだけど…これ食べて明日 すぐ市役所にSOSに行きなさい」と自分のお金でオニギリを買って来てくれた話しは非常に興味深かった。

 

その夜は斜め前の布団で寝る牛田のイビキと何度もする放屁の音が非常に不快で中々眠れなかった。