去年の春「S市」に戻り もう1年になる。
贅沢はできないが
自由に暮らしている。
母親の糖質は相変わらずだけど、
週3回会って会話をしているうちに段々と落ち着いてきた。
(謎の独り言は まだある)
自閉症で発達障害の弟もお世話になっていた施設から出て今は母の住む古い安アパートで同居している。
「自閉症アルアル」で当初は環境の変化に敏感で 毎晩大声を出して騒ぐ「パニック」を起こしていたが
こちらも やっと最近落ち着いてきた。
母と弟の住む古い安アパートは生保の独居老人が3世帯いるが
大家、不動産屋にクレームの申し出が無くて良かった。
両隣が空室なのも幸いした。
まぁ、都会は良くも悪くも他人に無関心だ。
仕事がパートやバイトであっても税金、年金、
「家賃」に「水道光熱費」を滞納なく支払い、
ゴミ出しのルールさえ守っていれば
誰も他人の生活を気にしない。干渉しない。
コレが 田舎だと そうはいかない。
去年数ヶ月過ごした県境の町がそうだった。
田舎は 町の変化が何年も変化が無いので
ネットをする若者達は別として
基本 人々のの話題は
「天気」「健康」「家族」
そして「人の噂」だ。
他所から新参者がやってくると
アレコレ余計な散策をしてくる人が居るので 鬱陶しくて仕方がなかった。
「ネコタさんご出身は?何処の学校出てるの?」
「その歳まで何のお仕事をしてたの?」
「自炊してるの?」
「ご家族は?」
「結婚はしているの?」
「ネコタさん車、ナンバー○の白い××に乗ってるでしょ。」
「昨日 コンビニのの駐車場にずっといたでしょう!何してたの?」
もう うるさいなぁ…
俺が誰で何者でも何してても良いじゃん。
田舎は監視社会で嫌になる。
職場の女工同士
人の噂をしているのが嫌でも耳に入ってくる。
「××さんの○ちゃん会社辞めたんだって」
「××ちゃんのトコの○ちゃん 旦那と別れたんだって」
「▲さんとトコは土地持ちだからねぇ 息子フラフラしてても大丈夫でしょ」
他人の事なんて どうでも良いじゃん…本当にアホくさい。
とにかく息苦しくてたまらなかった。
その点 人の多い街の生活は気楽で良い。
俺が独り者だろうが、
夜勤でバイトに行こうが、
早朝から筋トレでジムに行こうが、
昼間から映画館に行こうが 、誰も何も気にしない。
パチンコ屋や映画館、街中の図書館、喫茶店、
ネカフェ、ビルの谷間にあるベンチなどは
「都会の隙間」だと思う。
誰の視線も気にせずに 都会の隙間で一休み。
ストレスで感情的になる時があっても
「都会の隙間」でコーヒーを飲んで一休みして間気分転換。
「隙間(スキマ)が無い町」では今後も暮らしていけないと思う。
…というひとり言。