野良猫みたいに生きている(プロ

交通違反の罰金が払えず刑務所で労役90日→労役終了後3ヶ月間自立支援ホームで生活→その後色々の備忘録

俺の巣立ちと (小)事件(少し追記)


2017年12月1日(金曜) 遂に「施設A」から巣立つ時が来た。

 

前日の水曜日に乙さんがお祝いで

肉まんと缶ビールを1本買ってくれた。

(施設内は禁酒)

 

丁さんからは何故か?表面が傷だらけのレッドブルを1缶頂いた。

 

それぞれ事情が事情な連中だけにとても嬉しかった。

 

 

最後の日に ちょっとした事件があった。

 

11月30日の夜、

丁さんが門限を過ぎても施設に帰ってこない。

その日は宿直さんも休みだった。

 

12月1日から介護の研修って言ってたけど…

どうしたんだろう?

 

乙さんによると 施設を担当する社会福祉士さんは何か事情を知っているらしい。

 

それ以上は話題にせず、 他の2人と世間話をしてそれぞれ9時頃就寝した。

 

12月1日 最後の朝…

丁さんは帰ってこなかった…

 

乙さんは照れ臭そうに最後の挨拶をして地域清掃ボランティアに出かけた。

 

己さんは施設から出ない。

片方の足が痛いらしかった…。

 

10時まで己さんと世間話をして時間を潰す。

 

その後 己さんは法テラス経由で紹介された弁護士に自己破産の打ち合わせについて電話。

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俺は施設から出るにあたって担当の社会福祉士さんと最後の面談。

 

 

面談に来た社会福祉士さんは

己さんが事務所に無断で地域清掃ボランティアを(+就活を)休んだ事に対して厳しく注意していた。

 

…その後 面談と必要書類に記入。

部屋の確認をして終了。

(部屋の清掃、白物の洗濯は既に済ませてある)

 

社会福祉士さんが不意に

「当面 (施設Aは)乙さん 己さんの2人暮らしになるから

(勝手な事をする己さんが)心配だな…」と口にしたので

 

「あら?丁さんは?」と聞くと

 

「あぁ 彼はもうココには戻って来ません。」

 

「ココだけの話ですが 昨日 窃盗で逮捕されました。」

 

「警察の話だと 盗ったのは1点2点ではないらしいです」

 

「もうウチでは一切関知しません。」

 

「私物も今から処分します。」

「冬物の良さそうなヤツはシェルターの人達へ寄付に回せないかなぁ?」

 

…と少し怒ったあと

悲しげに話してくれた。

 

丁さん…やっちまったな。

 

どの様な経緯で施設Aの世話になったか知らないが、

以前ポツリと「再犯で拘置所に3ヶ月いた」と話してくれた。

 

となると執行猶予がついて拘置所を出たのだから(通称 弁当持ち?)

今回の逮捕で実刑になる可能性が高い。

 

(※追記…実刑にならなくても当面 留置所⇆検察⇆拘置所だろうし)

 

だから社会福祉士さんも「帰ってこない」と言ったのだろう。

 

振り返ってみると 彼との共同生活で丁さんの

気になる点はいくつかあった

もう全て終わった事だ。

 

冷蔵庫の中にある丁さん用の各種調味料、

ジュース類は乙さんが処分するのだろうか?

 

昼に12月から働く会社の社長が

施設近くの公園までワゴン車で迎えに来てくださる予定だ。

 

一旦 このS市とお別れ。

そして

労役3カ月、ホームレスで施設暮らし3カ月、

人生初 激動の6ヶ月が終わる。

 

※追記…施設から出て今現在2018年8月30日だけど

丁さんから貰った缶が傷だらけのレッドブル

飲まずに(飲めずに)冷蔵庫に保管してありる。

 

どんな経緯でこのレッドブルを入手したかは

考えない事にした。

 

当時の写真はスマホで沢山撮っていたが

この傷だらけのレッドブルを見たびに

3ヶ月過ごした「施設A」を思い出す。

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 ※厚生緊急保護/自立支援ホーム編はこれで終わりです。

 

後は県北の閉鎖的な町で3ヶ月間過ごした備忘録と

普通の日記になります。

 

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