野良猫みたいに生きている(PRO

交通違反の罰金が払えず労役90日→労役終了後3ヶ月間ホームレス生活→その後色々の備忘録

「労役」初日の作業が終わる

「あと1時間なんで頑張ってください」

サルタが笑顔で話しかけてきた。

…俺は緊張と苦痛で「はい」としか答えられなかった。

 

休憩はほんの数分で終わる。

刑務官の「ケ〜シュ〜リョ〜。サギョ〜カイシ〜」

(休憩終了!作業開始!)

 

の号令で再び内職(労役)作業を開始する。

 

背中と腰と尻が痛くてたまらない。

どれだけ時間が経過したのかも分からない。

 

突然「サギョ〜シューリョ〜」

と号令がかかる。

 

「終わりッスね。」サルタの指導で内職の材料をプラスチックの折りコンにしまい 窓側を向いて薄い座布団に正座して待つ。

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遠くの房から順番に刑務官が声をかけながらやって来た。

 

ガチャ…鉄扉が開く。

 

「2室!回れ右!」(偉い刑務官)

4人一斉に向きを変えて正座する。

「2室!ご苦労さん!」(偉い刑務官)

「ありがとうございました!」(我々)

「ゴミ出し!材料回収!」(偉い刑務官)

 

サルタが素早く動く。

 

「11番出ます」(サルタ)

「休め!気をつけ!礼!直れ!」(若い刑務官)

「2室4名です。交談札の貸与ありがとうございました。」(サルタ)

「ぃ良し!」(若い刑務官)

「11番入ります」(サルタ)

若い刑務官が部屋をギョロっと見回す。

「2室清掃始めっ!」ガチャ…鉄扉が閉まる。

 

「掃除ッスね」サルタは手早くホウキで畳を掃き出す。

カメイがバケツに水をため 雑巾を絞って拭き始める。

サルタはチリトリに溜まったゴミを捨てるとトイレ掃除にとりかかる。

トイレは和式でアンモニア臭が物凄い…

ゴム手袋をはめてトイレ用の雑巾で便器、足場、床を素早く拭き掃除する。

 

掃除が終わると また点検。

 

また窓側を向いて正座。

「点検ヨーイ」の掛け声で廊下を向いて正座し直す。

ガチャ…開く

「2室番号!」(刑務官)

「11番!」「22番!」「99番」「88番」(我々)

「4名!」(刑務官)「4名ぇい!」(別の刑務官)

ガチャ…閉まる

 

「点検ぇーん!終了ぉぉぉ!」「配食ぅぅぅ」

 

「初日お疲れ様でした。夕飯ッス」とサルタ。

夕飯早くないか?

 

でも苦痛の作業が終わって 少し安心した。