M刑務所内で懲役の方々が投稿し編集(?)、印刷している所内誌「あおば」があって 毎月10日頃 共同房で読むことができる。
(19時頃に先生が「あおば 読むか?」と持ってくる)
(読める時間は 新聞と同じ1名につき15分程)
ポエムや短歌、俳句、矯正処遇日にみたテレビ番組(録画)の感想 所内の工場対抗ソフトボール大会の結果などが投稿されている。
自分が読んでいて注目したのは短歌、川柳で
「妻子との 面会の朝 落ち着かず 」
「高い塀 ひらり花びら ひとっ飛び」
など刑務所ならではの内容が書かれている。
6月に読んだ誌面に掲載されていた
「面会は母親でした 無期囚が
帽子目深に ミシン踏み出す」
は特に心に沁みた。
M刑務所は無期、長期が多いのは知っていた。
後から調べた事だけど
※M刑務所に収監されている約1000人の処遇指標は
●無期刑、執行刑期10年以上のLB指標受刑者、
●刑期が10年未満のB指標受刑者、
●病気治療中のP、M指標受刑者(Mは精神疾病.Pは身体の疾病)
●そして我々 労役
当然だけど 無期囚は面会以外 母親と会えない。
母親は面会の時、息子と 何を話すのだろう。
再び面会に来るのだろうか?
読んだ後
自分の母親は無事だろうか?
統失で大騒ぎ していないだろうか…
労役が終わったら 親孝行しなければ。
と密かに思った。
しかし…出所はまだまだ先の話で
刑務所の静かな夜は過ぎて行く。