2017年7月23日は俺の住むS市 市長選挙の日だ。
さかのぼる事1週間ほど前(うろ覚え)
午前の労役中に左隣の「1室(労役)」廊下から
「…選挙…」と声がする。
ほう 選挙か。
※懲役は投票出来ないが労役はできる
まもなく 普段見ない刑務官(先生)に部屋の
配膳台(正式名称忘れた)の前に来るように呼ばれた。
先生「はい、称呼番号、指名」
俺「99番 猫田です!」
先生「7月23日の日曜日にS市の市長選があります。棄権するなら この用紙に住所、指名、指印押して」
※指印とは刑務所内における「印鑑」の代わりに押す左手-人差し指の指紋の事。
朱印は赤ではなく 黒。
刑務所の中で選挙するのも面白そうだな。
そう思った俺は
俺「先生、選挙してもいいですか?」
と聞いてみた。
先生「え?できるけど そうすると 貴方が刑務所内に居ることが役所に知られてしまうけどいいの?良いなら投票出来るよっ」
別に知られても構わなかったけれど
先生の言葉のニュアンスから
「おまえ-面倒臭い手間かけさせんなよ」を感じたので
棄権する事にした。
同様の説明はS市に住む他の人にも
毎回丁寧に説明していた。
結局全員 市長選挙は棄権した。
もしも 投票する意思を通したら
投票は刑務所内で市の選挙管理委員立会いで
するんだろうか?
ググってないから未だに分からない。
選挙の結果は翌日の夕方の読売新聞で知った。
刑務所暮らしはまだまだ続く・・・