ようやく体調が元に戻ったのでジムで筋トレしてきた。
ジムから自宅アパートに帰るルートは2つあって、
①最短ルートだが道幅は狭く途中コンビニは無い。
②3,4分遠周りするが道路は広く、コンビニもある。
いつもは途中にコンビニがある②で帰るのだが今日は
たまたま①のルートで帰路についた。
何やら遠くから大声が聞こえる。
女性の声だ。
誰かに向かって叫んでいるっぽい。
「誰かが演劇の練習をしている?」
・・・が第一印象だった。
でも違う。
比較的古い家が並んでいる住宅街。
建売住宅だろうか2,3件新築の家が並んでいる。
そのうち一軒の2階の窓から女性が外に向かって叫んでいるのだ。
幸いなことに、その家の向かいには空き地があるだけだ。
「❌×✖︎(聞き取れない)集団殺人×××だろ!」
「人殺し!」・・・的なことを叫んでいる。
声にハリがある。20代、30代だろうか。
なかなか迫力のある良い声だ。
急性期の糖質(統合失調症)で間違いないだろう。
直ぐに分かる。
何しろ俺の実母も糖質なのだから。
今は消耗期(安定期)→回復期でたまに謎の独り言をブツブツ言うだけなのだが
ギンギンの急性期の頃(15年ほど前)は本当に俺自身、一緒に生きるのが辛かった。
叫んでいる女性本人も辛いだろうが
それ以上にご家族の心労を考えると胸が痛く苦しくなる。
急性期、糖質スイッチがONになると 信じられないほど活動的、行動的になる。
ウチの母も室内での大声だけならまだしも、
せっかく訪ねてくれた知人を睨みつけて暴言を吐いたり、
有りもしない盗聴器を探す為に賃貸の壁に穴を開けたり、
とにかく手に負えなかった。
俺の顔のゴルゴ線は間違いなく母の奇行に悩んで常に顔をしかめていたのが原因だ。
(と思う)
急性期から消耗期に行き着くまでの期間は人によって違う。
本人に病識があって医療機関の認定が取れれば何かしらの対応ができるが、
たいていの場合、糖質本人に病識は無いので
医療機関に連れて行く事すら出来ず、
(本人が被害妄想全開なので頑なに拒否る)
家族に打つ手が無いのが殆どだと思う。
人によく言われる「処置入院」と行っても簡単にはできないし
(そもそも診断すら出来ない)
それまで家族だった人間を精神病院に入れるなんて
普通はできっこ無い。
金もかかる。
家族は いつか元に戻るはず。必ず治るはず。
・・・僅かな希望だけで生きているはずだし、自分もそうだった。
ウチの場合、母に元の笑顔が戻るまで約16年かかった。
(最初の半年から一年は前兆期)
それでもまだ良い方だろう。
区役所で主催している「家族勉強会」で聞いた範囲だと
糖質は現在進行形のケースがほとんどだ。
●(処置入院等で本人を)家から出す。
●(自分が)家から出る。
●一緒に暮らしながら共に治療法を探す。
※追記
本当はあと3つあるけど…あえて書かない。
本当に家族の糖質問題で悩み抜いた人は
想像ついてると思う。
…どれを選択しても辛い事に代わりはない。
糖質は家族を巻き込んでしまう本当に困った病だと思う。
他所のご家庭の内情なので出しゃばった事は言えないが
ご家族は冷静な判断と対応をして頂きたい。
(俺の場合、母親に手を上げてしまったから)
しばらくジム通いのコースは②にする。