無事 「特別購入願箋」が受理されたものの
その場でハガキはもらえなかった。
「願箋」には上部左端から「担当」→「主任」→と順にハンコを押す欄があり最終的には「所長」まである。
「担当」から「所長」まで全部で6カ所だった気がする。
さすがにハガキ1枚買うのに所長の確認は必要無いだろ…担当のハンコだけで行けるだろ!遅くても翌日にはもらえるだろ。と思っていたが、
ハガキが手元に届いたのは10日後の夕方だった。
さっそく夜に見回りの刑務官からボールペンを借り、
近況を書き、「頑張っているので心配しないで下さい。親不孝すみません」と締めくくる。
ハガキは直ぐに出したかったけれど
刑務所から郵便を出せるのは月2回の(←うろ覚え)「発信日」にしか出せない。
またしても 「願箋」を書かなければならない。
今度は「発信願箋」だ。
「願いごと」の時に「ハガキ出したいんで よろしくお願いします」と言うと
「願箋書いて次の発信日に出して」と素っ気なく言われる。失望…。
次の発信日まで2週間あるじゃないか!
(うろ覚え…10日後だったかもしれない)
「前段取り」しておけばスムーズ出せたのに!
と反省する。
「発信日」
(共同房内の棚にある青いファイルにカレンダーがあり 発信日に印がしてある)
の前日に予めハガキと「願箋」を貰って記入しておき
当日一緒に出せばスムーズにハガキが出せたのに…
って そんな事分かるわけが無いよ。
超面倒臭い!
刑務所は何から何まで超面倒臭い!
母親にハガキ1枚出すのに結局1ヶ月近くかかってしまった。
それでも発信日、
担当先生が願箋を確認し、ハガキの宛名を見て「はい了解」 と受け取った時は
自分の「今」を「外」に向かって発信出来た事の充実感で嬉しかった。
また来月もハガキを書こうと思った。
もう本当にウンザリなのだけど
刑務所での暮らしはまだまだ続く・・・