「口座差押え」についての思い出です。
俺個人ではなく、昔の勤務先の口座です。
会社とは名ばかりの個人商店みたいな会社で
「口座差し押さえ」は3回ありました。
Q: 一体なぜ大切な会社の口座が差し押さえられなければならないのか・・・。
A: 支払い義務のあるお金を支払わず、また、社長が「組織」からの再三にわたる呼び出しに応じなかった為です。
Q:「組織」とは?・・・。
A: 県税事務所、市税事務所、社会保険事務所です。
※つまり、法人県民税、法人市民税、社会保険料金を(長期間)滞納していたわけです。
※リーマンショックで会社が傾いていたし、社長の精神状態もおかしくなっていました。
Q: 口座差し押さえはどのタイミングで来るのか、
そして口座を差し押さえられるとどうなるか?
A: 各組織がそれぞれ独自のタイミングで動くので予測は不可能です。
当日では対応できません。当然ATMによる出金もできません。
朝イチ(9時頃)口座のある支店から社長宛に口座がどの組織からの指示によって差し押さえられたのか電話連絡がきます。
Q: 差し押さえられたらどう対応するか。
A: その日の内に「組織」に出向き、担当者に
「いついつ迄に何回で支払うので何卒!何卒ひとつお願いします・・・」
・・・反省しながら説得して口座差し押さえを解除してもらう事です。
※不貞腐れた態度や暴言は厳禁。
因みに、
社会保険事務所の担当デスク後のパーテーションに
最寄り交番の電話番号、
暴力的な事態に対応する講習会に参加した証明書がこれ見よがしに掲示してあります。
差し押さえビギナーのオーナー社長達が怒鳴り込んで来た事例が過去にあるのでしょう。
俺のかつての勤務先「(株)ムニャムニャ」は3回目の口座差し押さえで
社長が慣れた為か、「猫田くん、行ってきて」との指示で俺が社会保険事務所へ説明しに行きました。
Q: 一度差し押さえられたお金は戻ってこないの?
A: 絶対に戻って来ません。
自転車操業が幸いし? 1回目の県税事務所による差し押さえの時、口座に残金はあまり無かったのですが、
これがゴトー日(5日、10日、15日20日、月末など入金がある日)だったらと思うとゾッとしました。
続く