野良猫みたいに生きている(プロ

交通違反の罰金が払えず刑務所で労役90日→労役終了後3ヶ月間自立支援ホームで生活→その後色々の備忘録

麦茶ポッドを見て更生緊急保護時代を思い出す-話

水曜の早朝、母と弟が暮らす実家アパート用の食材を買いに24時間営業のスーパーに行った際、店頭に麦茶用のポットが大量に展示してあった。

 

夏の風物詩「水出し麦茶」と「冷蔵庫で保管用ポット」の組み合わせなんだけど、

一目見た瞬間にとても懐かしく感じた。

 

俺は今でこそ ちょっと贅沢になって筋トレ後はプロテインドリンク、

夜はビール、ハイボールなんか飲んじゃっているけど、

 

つい一昨年(2017)、出所後、9月から12月までの厚生緊急保護時代は

「水出し麦茶」ばかり飲んでいたのだ。

www.noranuko.tokyo

構成緊急保護で検察・保護観察課から委託を受けた支援団体(NPO法人)のお世話になり、自立支援ホームで似たような境遇の男達と共同生活をしている時は

徹底して食費を切り詰めていた。

(土日祝日は団体からの食事が出ないので¥1.200/日分の現金が支給される。)

f:id:usakohiroshi242:20190710181331j:plain

全部使い切らず¥2.000は貯めるようにしていた。

 

 

飲み物も節約する為にジュースなど飲まず、団体から提供される

水出し麦茶ばかり飲んでいて現金を貯めていた。

 

千円、二千円手元にあると無いでは精神的な自由と余裕が全く違う。

 

財布の中の現金は自由に行動できる証なのだ。

 

 たとえ使わなくても 財布に現金が入っていると

「コンビニのイートインで100円コーヒーを飲みながら休憩できる」

「バスに乗れる、電車に乗れる」と自由に想像することができる。

現金ゼロだと想像の自由すらない。心が貧しくなる。

 

とにかく節約する為に45分歩いて業務スーパーでパスタを大量に買い込み、マーガリン+醤油、又はミートソースをかけて水出し麦茶で腹に流し込み食欲を満たし、

小銭を浮かせていた。

(さすがに飽きてしまった時はトーストにスライスチーズを買って食べた。)

 

懐かしい。ほんの2年前なのに遥か昔の出来事に感じる。

 

今の俺は少し贅沢になってしまったな。

 

あの頃のみんなは元気でやっているだろうか・・・

www.noranuko.tokyo

久々に麦茶が飲みたくなったが もちろんペットボトルのじゃ無い。

 

うちの小さい冷蔵庫用に細い形の麦茶ポットを今度探してみるとするか。